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第8回定例研究会報告

11月21日に桜ノ宮龍王宮で、第8回定例研究会が開催されました。今回は大阪市立大学の院生の柴田剛さんに「新宮市における在日コリアン経営者による養豚業の展開」というタイトルで報告いただきました。また報告に続いて、NHK特集「済州島-母なる島への帰郷」の上映も行いました。当日の参加者は16名でした。

�「新宮市における在日コリアン経営者による養豚業の展開」:報告者 柴田剛さん
   (共同研究:本岡拓哉、藤井幸之助、全ウンフィ 敬称略)
 本発表は、戦後の在日コリアンの主要な生業の一つである、養豚業の成立およびその変容に関わる土地利用調整のプロセスを、和歌山県紀南地方(新宮市)の事例を中心に報告されました。これまで、養豚に関わる研究というのは、生業としての認知はあっても、その詳細に関してはあまり報告されてこなかったという認識から、今後ともこの事例に関しては、継続的に調査、研究していくとのことでした。質疑応答の「養豚を介した在日コリアン、日本人の関係性はどのようなものか」という問いには、「養豚業に在日が集まってきたという経緯があり、後には反目もあったけれども、関係性は密接なものであった」「残飯を餌としており、地域の日本人も積極的に協力していた/子豚は日本人の百姓が育てていた」という在日、日本人相互が養豚でつがっていたという事実が説明されました。また、東淀川区内においては、その豚をチェサなどに使用するため、「つぶしていた」という話も参加者からありました。

�VTR上映:NHK特集「済州島-母なる島への帰郷」(1982年制作、45分。)
 主に大阪市生野区の在日コリアン2世たちが、ルーツである済州島へ訪れるという内容のビデオでした。先祖の墓参りや、親戚を探し当て対面するという体験を通して、それぞれが「自分の思いを認識する旅」という構成ですが、その中に、済州島とのつながりという文脈で、当時の龍王宮の概況が映っていました。
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Author:kocoken2009
こりあんコミュニティ研究会は、こりあんコミュニティにおける生活と文化への理解を高めつつ、当該地域コミュニティの再生のあり方について議論しながら、日本国内に限らず共同調査及び研究を行っていくグループです。
問合せ先:kocoken2009@gmail.com

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