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第19回定例研究会の報告

 11月27日に行われました、第19回定例研究会について報告いたします。
 当日は、大阪人間科学大学の石川久仁子さんに「NPO法人による複合的課題を抱えた地域に対する新たなコミュニティ実践の創出-東九条はいかなるコミュニティ実践を求めているのか-」というタイトルで報告いただきました。研究会の参加者は7名でした。
 第16回および第18回定例研究会でも報告のあった、京都市東九条地区をフィールドにした石川さんの研究関心は、就労問題や住宅問題、高齢化や 地域の衰退などが絡み合った複合的問題を抱えるインナーシティで、いかなるコミュニティ実践が行われているかということであります。まず、ご専門 の地域福祉、NPO研究における本研究の位置づけの後、東九条において活動している様々な諸組織について、アクター/アクション別、そして成立時 期にわけて作成された図表から説明がなされました。町内会や社会福祉協議会などの地域組織に加えて、2000年に入ると、キリスト教や民族団体に 関係するNPO組織が多く設立され、現在、様々な団体が東九条でコミュニティ活動が行われているとのことです。石川さんはこれらの活動のうち、キリスト者地域活動協議会に端を発する「東九条まち
づくりサポートセンター(まめもやし)」と、在日コリアンの民族団体に関連する「京都コリアン生活センターエルファ」の二つのNPOのコミュニティ活動を取り上げ、その歴史的背景や現状、そして課題を報告されました。「まめもやし」が「東九 条住民の生活と人権を守ること」を目的に設立されており、主に「不法占拠」状態を解消を目的に供給された東松ノ木団地で住宅管理および高齢住民な どへの生活支援事業を行っている一方で、「エルファ」は、在日1世のアイデンティティを取り戻す「ウリ式介護」をベースに、居宅、訪問、通所介護 など、介護保険制度のサービス内での高齢者支援事業を行っていることが指摘されました。両NPOとも、東九条で生きてきた人々の様々な「しこり」 に向き合いながらコミュニティ実践を行おうとしている中、これらの活動をいかにコミュニ
ティや地域の再生につなげていけるのか、それに注目することが今後の研究課題であることが示されました。
 以上の報告に対して、参加者からは、高齢者福祉を巡る民族的介護について、エルファがすすめている「ウリ式介護」の他にも、多様なあり方が存在すること(絶対視することの危険性)、「東九条=インナーシティ」という地域設定の問題性という課題が出され、また「東九条のケースが他の地区に援用可能なのか(他のインナーシティや、在日コリアンの集住地区だけではなく、中産階級の地区にも)」や「ウリ式介護は、2世以降の介護にどのよ うに引き継がれていくか、いかないのか」ということで議論となりました。
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kocoken2009

Author:kocoken2009
こりあんコミュニティ研究会は、こりあんコミュニティにおける生活と文化への理解を高めつつ、当該地域コミュニティの再生のあり方について議論しながら、日本国内に限らず共同調査及び研究を行っていくグループです。
問合せ先:kocoken2009@gmail.com

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