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第25回定例研究会のお知らせ

こりあんコミュニティ研究会第25回定例研究会
日時:2011年9月7日(水)18:30~20:30
場所:大阪市立大学都市研究プラザ西成プラザ
内容:日本における台湾出身者の移動と定住-大阪のオールドタイマーを中心に
報告者:黄 嘉琪(ファン チァーチィ、huang chia-chi)
    日本学術振興会外国人特別研究員(甲南大学)
    大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員

会場の西成プラザの場所は以下をご参照下さい。
map_nishinari.gif


大阪市営地下鉄動物園前7番出口すぐ(100円ショップFLETS太子店 2F/3F)
JR新今宮駅東口から徒歩1分
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第2回研究大会の報告

 2011年7月9日、「越境する都市とコミュニティ:日韓の多文化社会の現状と都市政策の課題を考える」をテーマにこりあんコミュニティ研究会第2回研究大会が大阪市立大学高原記念館学友会ホールで開催された。今回は、韓国より国土研究院の朴世訓(パク・セフン)さんと国境なき村事務局長の金勝一(キム・スンイル)さんを招き、韓国における多文化社会の現状と課題をご報告いただいた。
 まず、午前中は朴さんより「韓国における多文化社会の展開と都市政策の課題」と題して報告をいただいた。韓国においては国内の労働力不足を背景にこの20年間で在留外国人が急速に増加した。韓国においては在留外国人のうちの約40%が韓国系中国人であり、これにベトナムやフィリピン、タイが続いているとのことだった。これにともない、様々な形態の外国人密集地域が形成されており、これらの外国人密集地域が地域経済の活性化をもたらしたり、観光などの都市の文化的資源となっている。その一方で地域社会との葛藤もあり、これらの課題への今後の対応の必要性が指摘された。
 午後からは民間の立場からまちづくり運動をおこなっている「国境なき村」事務局長の金さんから「多文化都市安山(アンサン)と国境なき村」と題して報告いただいた。安山市は韓国でもっとも外国人が数多く暮らしており、その数は安山市の住民75万人中4万人以上である。出身国は65カ国に上る。中でも元谷洞(ドン)(ウォンゴクドン)は韓国人が少数者になるという最大の外国人移住密集地域であり、「国境なき村」はこの元谷洞を中心に活動をおこなっているとのことだった。映像をつかって、実際に行われている教育サービスや福祉サービス、広報、まちづくり事業などが紹介された。また、事業の展開や活動の拠点形成にともない、地元の政府や警察との軋轢が生じていることについてもご報告いただいた。
 参加者の一部は韓国の多文化政策について知識があった方、実際に安山市の国境なき村を訪問したことのある方もいた。その一方で、はじめて韓国の多文化政策や民間の実践についての具体的な内容を知った参加者も多かったのではなかろうか。今後も韓国の研究者や実践者との交流を続けていく中で、我々の理解が深まっていくことを期待する。
後半は一般報告とのことで岩山春夫さんからは「西成・在日コリアン高齢者の現状と介護の今後」、鄭栄鎭さんからは「在日朝鮮人の権利獲得運動、その駆動力と条件」というタイトルで研究報告がなされた。在日コリアンの世代交代がすすむにあたり本当に民族的介護のニーズがあるのかという新たな問題提起や、八尾市における在日朝鮮人の権利獲得運動と部落解放運動との共闘についての検討など今後のコリアンコミュニティを考える上で有益な報告となった。

『「龍王宮」の記憶を記録するためにー済州島出身女性たちの祈りの場ー』の刊行

こりあんコミュニティ研究会がこれまで行なってきた「「龍王宮」の記憶を記録するプロジェクト」に関する中間報告書を作成いたしました。

こりあんコミュニティ研究会「龍王宮」の記憶を記録するプロジェクト
藤井幸之助・本岡拓哉編
『「龍王宮」の記憶を記録するためにー済州島出身女性たちの祈りの場ー』

20110621_cover_convert_20110711163506.jpg

これまでの活動報告と調査記録とともに、塚崎昌之さんと玄善允さんの書きおろし原稿も含まれております。

目次
◆龍王宮へようこそ!(藤井幸之助・本岡拓哉)
◆高田商店と龍王宮(韓秀子)
◆龍王宮、そしてそこで行われてきたこと【写真】
◆地図・空中写真から見る龍王宮周辺
◆かつての龍王宮周辺の様子【写真】
◆龍王宮の実測調査(黒木宏一・平川隆啓・深田智恵子・増田亜樹)
◆龍王宮における儀礼時の空間利用(近畿大学理工学部都市計画研究室)
◆龍王宮プロジェクトの活動の様子【写真】
◆在日一世女性の祈りの場所・龍王宮をめぐる歴史(塚崎昌之)
◆龍王宮から済州へ、そして再び龍王宮へ:済州に関する「常識」と
 「在日二世的信憑」と「村落共同体の構造」(玄善允)

◆龍王宮プロジェクトで書かれた文章
-藤井幸之助(2009)「済州島出身の女たちの祈りの場・桜ノ宮「龍王宮」―遠からず姿を消す在日朝鮮人の心の拠りどころ―」関西大学生活協同組合『書評』132号、126-135頁
-全泓奎(2009)「桜ノ宮龍王宮の現状(1)」『Koco-ken研究会通信』第1号、4頁
-黒木宏一(2009)「桜ノ宮龍王宮の現状(2)」『Koco-ken研究会通信』第1号、5頁
-全泓奎(2009)「桜ノ宮龍王宮の報告(3)」『Koco-ken研究会通信』第2号、4頁
-谷富夫(2009)「龍王宮の研究に期待する」『Koco-ken研究会通信』第2号、1頁
-中川真・武井澄人・藤井幸之助(2009)「様々な立場から見る龍王宮祝祭プロジェクト」『Koco-ken研究会通信』第3号、2-3頁
-塚崎昌之「龍王宮・記録を残せなかった歴史に光を」『Koco-ken研究会通信』第5号、1頁
-黒木宏一「龍王宮実測調査報告」『Koco-ken研究会通信』第5号、5頁
-宮下良子(2010)「龍王宮の空間が語るもの」『コリアンコミュニティ研究』vol.1、15-20頁
-飯田剛史(2010)「龍王宮・箱作・済州島」『コリアンコミュニティ研究』vol.1、15-20頁
-高正子(2010)「大阪済州人の祈り」『コリアンコミュニティ研究』vol.1、15-20頁
-玄善允(2010)「済州島出身在日一世の習俗の断片」『コリアンコミュニティ研究』vol.1、31-35頁
-全ウンフィ(2010)「桜ノ宮龍王宮最後のクッ」『Platform』vol.24(韓国語)
-こりあんコミュニティ研究会ニューズレター編集委員会「最後の龍王宮祝祭・速報」『Koco-ken研究会通信』第6号、7頁
-藤井幸之助(2010)「「龍王宮」の最期―形はなくなっても未来の記憶に生きる―」関西大学生活協同組合『書評』134号、157-169頁
-本岡拓哉(2010)「桜ノ宮「龍王宮」-在阪済州島出身女性たちの祈りの場-」『居住福祉研究』10、84-96頁
-琴基徹(2010)「ルポ・現場発 龍王宮 済州島女性たちのクッ堂」『イオ』9月号、33-35頁。

◆龍王宮プロジェクトに関する新聞記事
◆龍王宮プロジェクト活動日誌
◆龍王宮に関する文献・映像リスト

※※
本報告書をご希望の方は、こりあんコミュニティ研究会事務局までご連絡下さい。
kocoken2009@gmail.com

『コリアンコミュニティ研究』Vol.2発刊

こりあんコミュニティ研究会発行のジャーナル『コリアンコミュニティ研究』2号を発刊いたしました。

表紙20110701_ol

内容は以下のようになっております。

◆ 特集1 越境する都市とコミュニティ
          :日韓の多文化社会の現状と都市政策の課題を考える
-朴世訓「韓国における多文化社会の展開と都市政策の課題」
-金勝一「多文化都市安山(アンサン)と国境なき村」

◆ 特集2 コリアンコミュニティにおける高齢居住者の生活と
                    住まいからみた地域再生の課題
-全泓奎「在日コリアン高齢居住者の生活と地域再生の課題を考える」
-川本綾「大阪市西成地区のコリアンコミュニティの形成と変容」
-本岡拓哉・平川隆啓「西成に暮らす在日コリアン高齢者の生活行動」
-黒木宏一「西成区北西部における在日コリアン高齢者の住まいの現状と課題」
-岩山春夫・金春子
    「地元コミュニティ(民団西成)の取り組みと地域再生の課題」 

◆ 研究論文
-玄善允「龍王宮再考ー聖性を欠いた場における祈りと孤立した共同性ー」

◆ コミュニティスタディ(コミュニティレポートから改称)
-石川久仁子「東九条におけるコミュニティ実践の集積」
-鄭栄鎭「在日朝鮮人の権利獲得運動、その駆動力と条件
                      ートッカビ子ども会の事例ー」
-全泓奎「和歌山在住在日コリアンの暮らしと生活課題」
-黒木宏一「大阪市生野区における在日コリアン高齢者の暮らしの特性と
                      ー地域生活を支える諸要素ー」

◆ ローカル・レポート(コラム:ローカルフィールドから改称)
-朴思柔「大地は揺れても、笑顔で行こう!」
     東北ハッキョ(学校)が東北地方の同胞コミュニティを結びつける」
-羅基台「思い違いの場所ー東京・芝浦4丁目」
-朴実「丹波マンガン記念館の再開館に寄せて」
-斎藤正樹「ウトロ:新しいまちづくりへの課題」
-金光敏「大池中学校PTAおやじバンドを知っています?」
-岩山春夫・金春子「西成:在日コリアン高齢者を対象にした
             通所介護施設利用者の現状ー男性利用者の場合ー」
-申萬勲「和歌山県における在日韓国人社会」
-内海隆男「語り継がれたいこと」

◆ 論文抄録(博士論文・修士論文紹介から改称)
-岩山春夫「西成・在日コリアン高齢者の現状と介護の課題
          ー生活実態調査とデイサービスの一事例研究を通してー」
-全ウンフィ「マイノリティの居住空間から集合的な記憶の場所へ
         ー在日コリアンコミュニティ・ウトロ地区を事例としてー」
-安錦珠「「在日一世女性」の高齢福祉問題を生活史から読み解く
           ー広島西区福島地区の通所施設利用者を事例としてー」

◆ 書評
-藤井幸之助「上田正昭監修『ニッポン猪飼野ものがたり』」
-二階堂裕子「島村恭則『〈生きる方法の〉民俗誌朝鮮系住民集住地域の
                            民俗学的研究』」
-柴田剛「板垣竜太ほか編『東アジアの記憶の場』」


『コリアンコミュニティ研究』vol.2をご希望の方は事務局までご連絡下さい。
 こりあんコミュニティ研究会事務局 kocoken2009@gmail.com
なお、vol.1についてはこちらを御覧ください。http://kocoken2009.blog68.fc2.com/blog-entry-28.html

【第2報】こりあんコミュニティ研究会第2回研究大会・総会

■ こりあんコミュニティ研究会第2回研究大会・総会
日 時:7月9日(土)10:00受付開始、10:30~20:00
場 所:大阪市立大学高原記念館学友会ホール(大阪市住吉区杉本3-3-138)
    JR阪和線「杉本町駅」下車
参加費:会員無料・非会員500円
懇親会費:2000円(会員・非会員問わず)

大会テーマ
越境する都市とコミュニティ:日韓の多文化社会の現状と都市政策の課題を考える

企画趣旨
 この20年の間、韓国における定住外国人は増加の一途を辿っている。ほとんどは就労を目的とした移住労働者と花嫁として嫁いできた結婚移住者である。国籍は中国(朝鮮族を含む)が半数以上を占めている。定住外国人は空間的に集住傾向を見せており、都市社会に様々な変化をもたらしている。
 しかし、これらの中には、安定した居住地ばかりではなく、スラム化が進み、社会的な孤立が目立つ地域も散見される。今回の研究大会の基調講演では、外国人の集住にかかわる問題に対応し、都市政策のあり方について研究活動を行っている研究者と、外国人集住地域で多文化共生のまちづくりを実践している民間団体の支援スタッフを招き報告してもらうことにした。
 後者の実践例は、韓国の郊外都市で、約30ヶ国以上の移住労働者によって成り立っている安山(アンサン)市内の外国人混住地域を背景に、これまで移住労働者の人権擁護や支援活動を行ってきた「国境なき村」に関する報告を予定している。「国境なき村」は近年多文化主義をテーマに積極的なまちづくりを進めており、韓国国内のみならず、日本でも話題になっている地域・団体である。以上の報告を基に、日本の都市社会における外国人居住問題や定住支援策のあり方について議論する場を設け、日本社会における多文化共生のビジョンを模索する機会にしたい。

スケジュール(予定)
◆開会挨拶(10:30~10:40)

◆基調講演1(10:40~12:10)
「韓国における多文化社会の展開と都市政策の課題」
朴世訓(パクセフン)さん(韓国・国土研究院研究委員)

◆基調講演2(13:40~15:15)
「多文化都市安山(アンサン)と国境なき村」
金勝一(キムスンイル)さん(韓国・「国境なき村」事務局長)
ビデオ上映『国境なき村』  

◆一般報告(15:30~16:50)
15:30~16:10 一般報告1
「西成・在日コリアン高齢者の現状と介護の今後」
岩山春夫さん(大阪市立大学大学院修了)
16:10~16:50 一般報告2
「在日朝鮮人の権利獲得運動、その駆動力と条件ートッカビ子ども会の事例か
らー」:鄭栄鎭さん(大阪市立大学大学院・NPO法人トッカビ)

◆総会(17:10~17:30)

◆懇親会(18:00~20:00)※同会場にて

問合せ先:こりあんコミュニティ研究会事務局
     kocoken2009@gmail.com

第24回定例研究会報告

6月16日(木)に大阪市立大学都市研究プラザ大淀プラザで第24回定例研究会が開催されました。今回は大阪市立大学院生の全ウンフィさんに「コミュニティにおける場所―コミュニティにおける場所―ウトロ地区のローカルイメージの変遷過程」というタイトルで報告していただきました。当日の参加者は15名でした。
 
 報告内容はウトロ地区と地区の周辺地域(ローカルエリア)の間に存在する隔たりに関するものでした。今までのウトロ地区の研究や、それに関連する在日朝鮮人不法占拠地区に対する研究では、地区の特徴や形成―在日が不法占拠状態に置かれざるを得なかった理由―に焦点がおかれ、地区内の住民と地区外の住民の間に存在する人的関係の隔たりについては、言及されることはあっても、研究対象としては扱われてきませんでした。しかしこの問題はウトロ地区や伊丹市中村地区、京都市東九条旧0番地など、不法占拠状態から環境整備に進むことができたコリアンコミュニティでは、住民の意識からしてもけっして無視できる問題ではありませんでした。実際、2009年と2010年にウトロで実施された調査結果やインタビューの中でも、「在日」的要素よりは「ウトロを周辺に知ってもらいたい」という意見が多数聞かれています。そこで報告者は環境整備のための実態調査などを手伝いながら、このような問題に気づき、修士論文の主題としてこの問題に取り組んだそうです。
 アプローチの方法としては、タイトルに上がっている「場所」の意味が関連してきますが、地区(一定の空間)に対する地区内外の住民の認識・イメージの違いを「形成されたもの」、そして地域の中で多様な反応を起こしながら「維持されてきた」という観点から調査が進められたようです。したがって、調査の内容は大きく以下の三つ、1)地区内外の形成過程、2)ローカルイメージの変遷過程、3)近年(ウトロ問題以後)の変化に注目しています。
 結論としては、周辺地域は1960年代の都市化により急激に成長した一方で、ウトロ地区は戦前の植民地政策の遺産が清算されないまま同一エリアに存在してきたと指摘されました。さらに、両者の異なる形成過程は経済的・生活インフラの格差に影響を与えていますが、いわゆる「差別」、住民間の乏しい人的交流にも表れ、その背景として負のイメージが地区に古くから存在してきたと論じられました。このような事象はインタビューや教育施設の資料からもみられましたが、具体的にどのような情報源があり、いかなるイメージで扱われてきたかを通時的にみるために、地方紙『洛南タイムス』の記事内容分析が実施されました。そこではウトロは1950~60年代に集中的に報道がなされていることが明らかということです。そして、その大部分の内容が現在まで続く「負のイメージ」と関連していると指摘されました。ただ、再び記事量が激増する1980年代後半以降のウトロ問題以後は、地区内の住民と周辺地域外の支援者・ヴィジターの交流についての記事が多く見られることもあげられました。

 報告後の質疑応答では、ウトロ問題に直接・間接的に関与してきた方々から意見が提示されました。報告者が韓国人留学生という点もあり、韓国における状況を踏まえた視点が必要であること、新聞記事を用いて分析する際の代表性の問題(新聞記事という媒体の特性と記事の分析だけで言説を代表して言えるか)、それと関連してライフヒストリーや実態調査をより多く反映する必要があることなどが議論されました。
プロフィール

kocoken2009

Author:kocoken2009
こりあんコミュニティ研究会は、こりあんコミュニティにおける生活と文化への理解を高めつつ、当該地域コミュニティの再生のあり方について議論しながら、日本国内に限らず共同調査及び研究を行っていくグループです。
問合せ先:kocoken2009@gmail.com

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