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第34回定例研究会のご案内

第34回定例研究会
「外国人ヘルパーによる訪問介護の現状と今後の展望」

地域社会の高齢化と多文化・多民族化が進むなか、朝鮮・韓国文化のみならず多様な文化を背景にもつ要介護高齢者および介護者の増加が予測されます。前回の研究会では飯田奈美子さん(京都市伏見区福祉事務所/京都外国人支援ネットワーク)より介護予防をひとつの“手段”にいかに中国帰国者の当事者コミュニティを形成するのかという観点からご報告いただきました。
 中井久子さんはフィリピン人を中心とする外国人介護者について2005年より継続的に調査研究されています。今回は外国人ヘルパーおよび訪問介護事業所の責任者への調査をもとに在宅福祉・地域福祉の担い手として、住民としての外国人の現状と課題についてご報告いただきます。

報告者: 中井久子さん(大阪人間科学大学人間科学部医療福祉学科)
日時: 2013年6月27日(木)19:00〜21:00
場所: 大阪人間科学大学庄屋学舎B402教室
         http://www.ohs.ac.jp/access/
     *場所がいつもの西成プラザではありません。
     *大阪人間科学大学最寄駅 阪急正雀駅(徒歩5分)、JR岸辺(徒歩10分)です。
       学舎が3ヶ所に分かれております。一番北側(JR寄り)の校舎です。
     *校門にてこりあんコミュニティ研究会参加とお伝えください。

参加費:会員無料 非会員500円     
参加申し込み:kocoken2009@gmail.com


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第32回定例研究会報告

第32回定例研究会
『多文化共生』をめぐるコンフリクトと地域コミュニティ
‐日系ブラジル人集住地区の事例から‐

報告者:福本拓さん(宮崎産業経営大学・法学部)
日 時:1月25日(金)19:00~21:00
場 所:大阪市立大学都市研究プラザ「西成プラザ」


ご報告が遅くなりましたが、第32回定例研究会の報告をいたします。
第32回定例研究会では宮崎産業経営大学の福本拓さんに四日市市笹川地区における共生のあり方についてご報告いただきました。参加者は11名でした。以下報告要旨です。

***

四日市市は2011年10月時点で外国人登録者数は8416人、総人口の2.7%、登録者の4割がブラジル人である。福本さんは前任校の三重大学において、四日市市内のUR住宅と県営住宅、戸建て住宅で構成される笹川地区を対象に日本人・外国人双方に対して外国人に対する意識調査を実施した。笹川地区は1970年代に開発された。1998年頃からブラジル人住民が増えだし、2000年には「ゴミ出し」など外国人住民をめぐって問題が発生したとのことだった。日本人住民へのアンケートにおいては、住居種別ごとで社会関係形成に差がある、つまり、一戸建てでは近隣付き合いや自治会への参加は多いが、外国人との接触は少ない。UR住宅では近隣付き合いや自治会への参加は少ないが、外国人との接触は多い、県営住宅では近隣付き合いや自治会への参加は多いが、外国人との接触が多いという差があることがわかった。また、「外国人の増加は地域にマイナスの影響を与えているか」という質問に対して、年齢や学歴などの個人的属性は影響せず、外国人との関係の有無が強く影響しているとのことだ。しかし、単純に居住エリアによって影響をうけているわけでもないとのことだった。
 ブラジル人へのアンケートではブラジル人が概ね日本にきてから15年が経過、笹川地区にはこの5年ぐらい暮らしていることがわかった。外国人労働者は仕事の条件ですぐ移動するといわれているが、この調査では7割が今より条件の良い仕事が見つかってもすぐには引っ越さないと答えており、定住志向がみられるとのことだった。しかし、約4割の住民が深夜勤務をともなう交代制で働いており、団地住民以外と接触する機会が限定、自治会への参加も消極的なことがわかった。その一方、日本語能力をのばして周りの日本人ともっとコミュニケーションしたい、ブラジルの文化・習慣を知ってほしいなどゆるやかなつながりによる関係改善を望んでいることがわかったとのことだ。
 今後の日本人と外国人との関係形成にむけて、福本さんはブラジル人の中でのコミュニティの不在と日本人住民の中での強固なコミュニティとしての自治会の存在とを対比させこの2つをつないでいくメディエーターが必要性を指摘した。そして、いままでの多文化共生は外国人の定住が進んでからの後付けであったが、これからは積極的に定着できる仕組みづくり、場所と結びつく関係をつくってもらう取り組みが必要ではないかとの提案をもって報告は締めくくられた。質疑応答では外国人学校や地元学校、教育NPO、コミュニティ施設の取り組み、在日コリアン集住地や他のブラジル人集住地との相違点について活発なディスカッションがおこなわれた。

(担当 石川)
プロフィール

kocoken2009

Author:kocoken2009
こりあんコミュニティ研究会は、こりあんコミュニティにおける生活と文化への理解を高めつつ、当該地域コミュニティの再生のあり方について議論しながら、日本国内に限らず共同調査及び研究を行っていくグループです。
問合せ先:kocoken2009@gmail.com

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