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特別研究会(10月13日 於:桜ノ宮龍王宮)

 10月13日(火)に桜ノ宮龍王宮で、こりあんコミュニティ研究会特別研究会(コリアンマイノリティ研究会共催)が行われました。今回はイギリス在住のJin Nye Naさん(Lecturer at Open University)より「イギリスの移民政策:在英、韓国人コミュニティを中心として」というタイトルのご報告があり、前半ではイギリスの政策と韓国からの移民の関係について、後半ではロンドン南部・New Malden地区の韓国人コミュニティの詳細についてお話しいただきました。

 イギリスに在住する韓国人の数的規模は約4万5千人程度ということですが、このうちの大半は1980年代以降の移住者であり、街並みの中に確認できるハングルが示す韓国人コミュニティの形成もここ2、30年のうちに見られるようになったとのことでした。この背景にはイギリスやEUの移民政策の変化があり、現在ロンドンはヨーロッパで最大の韓国人人口を有する都市になっています。ただ、EU域外出身の非熟練労働者に対する就労ビザ規制の影響もあり、ロンドン在住の韓国人の大半はビジネス関係で渡英した例が多く、数年で韓国へ戻る人びとが優勢とのことです。また、いわゆる脱北者としてイギリス政府に受け入れを求め渡英した人々も少なからずおられ、イギリスにおける庇護申請者の出身国別内訳で朝鮮民主主義人民共和国は9番目の規模になるそうです。ロンドン在住韓国人の集住地区は、有名なウィンブルドン地区に近いNew Malden地区に形成されています。この地区には韓国人の経営するレストランやショップなどが数多く立地し、韓国人学生向けの補習学校も20校近く所在します。キリスト教や仏教の施設もあり、重要なコミュニティの核の1つとして機能しているそうです。韓国語メディアも多数存在し、地区に暮らす韓国人の多さも相まって、韓国語で生活のできる空間がロンドンの一角に形成している状況が、報告者自ら撮影された写真の提示とともにうかがい知ることができました。

 報告後の質疑応答では、まず在英韓国人コミュニティの年齢構成について質問がなされ、高齢層が少なく20~40歳代の世代に特化したコミュニティ内部の傾向が報告者より示されました。また、他のエスニック・グループとの関係性についての質問では、フェスティバル等を通しての交流もみられるというお話がなされました。
今回の特別研究会は、こりあんコミュニティ研究会としてヨーロッパの都市における事例を学ぶ貴重な機会となりました。

次回こりあんコミュニティ研究会は、下記の通りです。

日時:10月24日(土)15~17時
場所:桜ノ宮龍王宮
報告者:塚崎昌之
タイトル:龍王宮をめぐる歴史―大川・海女・朝鮮寺―(仮)
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kocoken2009

Author:kocoken2009
こりあんコミュニティ研究会は、こりあんコミュニティにおける生活と文化への理解を高めつつ、当該地域コミュニティの再生のあり方について議論しながら、日本国内に限らず共同調査及び研究を行っていくグループです。
問合せ先:kocoken2009@gmail.com

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